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2018年6月28日木曜日

100回記念大会と立命館の歴史

先日、抽選会があり、いよいよ本番といった雰囲気を感じております。

監督会議でもありましたが、今回は100回記念大会ということで開会式も盛大に行われるようです。

今回はOB先輩方の500歳野球チームの入場行進もあります。

立命館高校は旧制立命館中学校のころ、第1回大会から出場しています。

創部は大正4年(1915年)ですから部としてはすでに100年を超えています。


一昨日前に学園本部の「史資料センター」の西田先生から以下のようなご指摘と質問を受けました。

「立命館は第1回から出場しているのに、新聞報道では100回連続出場したことになっていない。出ていない時期があるとするならばいつなのか?」

学校におられる中で、1番古い時代をご存知の市原先生に確認しましたが、在任中にはそのようなことがなかったとのことでしたので、資料を探っていただきました。

資料によりますと昭和10年(1935年)~昭和15年(1940年)までの6年間は出場していなかったようです。

ちなみに、翌昭和16年から終戦を迎える昭和20年までは全国大会は中止されています。

さて、なぜ出場しなかったかということですが、これは戦前の立命館の教育方針にあったようです。

一般的に知られていることですが戦前の立命館は禁衛隊を組織しており、昭和16年にはあの満州事変に関わった石原莞爾を迎えるなど軍事色の強い学校でした。

大学生は禁衛隊に入隊し、付属校生もおそらく入隊したかあるいは軍事教練を行い、体育会は解散したようです。

このような戦前の過ちから「平和と民主主義」を掲げる今日の立命館に生まれ変わったのです。

歴史の授業のようになりましたが、現在のわれわれは先輩方の築かれてきた「平和」を野球をさせてもらうことで享受できているのだと認識できました。

戦前の野球がしたくてもできなかった先輩方に恥じぬような100回大会にしたいと思います。


※先日、平成3年卒の山田先輩がグランドに立ち寄っていただきスポーツドリンクの差し入れを頂きました。激励ありがとうございます。

1 件のコメント:

  1. 創部100年は大変な重みを感じます。今年は旋風を巻き起こし、歴史に名を刻んでください。応援しています。鳥取の古田より

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