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2021年11月18日木曜日

高校野球と食事


 先日、高野連主催の「高校野球と食事」というシンポジウムに選手と参加しました。

会場に入れる人数に制限があるので、抽選に応募したところ3名は会場に入ることができましたが、それ以外の選手は学校の情報教室からオンラインで参加しました。


基調講演は立命館大学スポーツ健康科学部の海老教授です。

日本型の食事=米飯+一汁三菜の大切さと、食を通して身体のみならず高校瀬人精神面の教区にも寄与できることを教えていただきました。

高校野球には冬トレとよばれる言葉があります。12月から2月にかけて全国的に対外試合が禁止され、このアウトオブシーズンが体を鍛えるための期間だと位置づけられています。


私自身はこの冬トレと呼ばれるものを懐疑的に見ています。

トレーニングはシーズンを通して行うものであり、アウトオブシーズンの3か月だけ教科トレーニングをしても2年半と限られた時間の中では効率がよくありません。

そのため、当初から1年間を通じてトレーニングを実施して、27か月をかけて体を鍛えていくような育成プログラムを実施しています。

当然、栄養に関しても1年生の初めからしっかりと摂る習慣をつけ、またサプリメントのプロテインも入部当初から摂取するようにしています。


今回のシンポジウムでは、最後にパネルディスカッションがあり、上原浩治氏と藤川球児氏が登壇されました。

2人が共通して仰っていたことに高校生の間は体が大きくなりにくいということがありました。これは一般の高校生徒とは全く逆の考えになります。

普通は成長期ですから身長や体重は運動をしていなくても大きくなります。

しかし、両氏が仰られるのは「基礎代謝が高いから」摂取カロリーが追い付かず体が大きくならないということです。

両氏とも24歳ごろに体が大きくなり始めたという経験をお持ちです。

確かに高校生は基礎代謝が高いですが、それだけではありません、

海老先生も仰っていましたが、高校野球の特徴は練習時間が長いことです。

練習時間が長いことや、過度な有酸素運動が「基礎代謝が高い」高校生の代謝に上乗せされるので体が大きくならないのだと思います。

とはいえ、最近の強豪校の選手はとんでもなく大きな体つきをしています。

データによると、昨夏を制した智弁和歌山のスタメンは平均177センチ82.4キロだそうです。

トレーニング、練習時間、内容、栄養が見直され10年前では考えられないようなパワーを持た選手が育ってきていることも事実です。

我々としても、大きく強い体と心を育てて、夏に向かっていきたいと改めて考えさせられました。


2021年11月11日木曜日

秋風

 この数日で随分と気温が下がり、いよいよ冬の到来といった感じになってきました。

オープン戦も残すところ数カードとなり、オフシーズンに向けて選手たちは課題を見つけることに必死になっています。

冬眠前の動物が、秋にせっせと栄養を蓄えているのと同じような状況でしょうか。


さて、シーズンが終われば高3の立命館大学野球部への進学希望者の練習参加があります。

夏休み以降、コツコツ練習をしてきて、大学野球で花を咲かせてほしいと思います。

一方で、大学野球を終えた4回生が先日引退のあいさつに来てくれました。

立派に成長した彼らと今後も大人として付き合っていけることを誇らしく思います。

1月に実施する卒業前の就職報告会の予定を話し合っている中で、先にちょこっと内定先を聞いてみますと、「キーエンス」や「博報堂」など名立たる有名企業の名前が・・・。

私がどうあがいても就職できないような企業から内定をいただいているようで、驚かされる一方でした。


本校の野球部の魅力は立命館大学に進学できるだけではなく、社会のエリートを育てるという目標があることです。

私自身はエリートではありませんが、卒業生が社会のリーダーになるべく羽ばたいていく様子は本校野球部の誇りであり魅力だと思います。

こういったところもどんどん発信していき、本校野球部を目指してくれる小中学生が増えればと思いました。